日経トレンディが気になる2017年ヒット商品ベスト30を発表!
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先日、月刊情報誌「日経TRENDY(トレンディ)12月号」が「2017年ヒット商品ベスト30」を発表しました。「ヒット商品ベスト30」とは、2016年10月~2017年9月の間に発表・発売された商品・サービスを「売れ行き」「新規性」「影響力」の3つの要素からヒットの度合いを評価し、ランク付けされたものです。これは「日経トレンディ」が1987年に創刊以来、毎年12月号の恒例イベントで私も毎回楽しみにしている企画です。今回は注目度たっぷりの「ヒット商品ベスト30」について紹介したいと思います。
ちなみに、日経TRENDY(トレンディ)とは、日本経済新聞社系列の出版社(日経BP社)が発行している月刊誌。個人生活を刺激する流行情報誌として、ヒット商品・サービス情報・ビジネスに関する情報など、役立つ最新のトレンド情報を届けてくれるビジネス情報誌です。
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2017年ヒット商品ベスト30
1位【Nintendo Switch】
携帯型と据え置き型の両方で楽しめるゲーム機で今年の3月3日に発売されて以来品薄状態が続いている。発売17週で国内販売数100万台を達成し、発売から8ヵ月たった現在では180万台を売上ている。今後は人気ソフトも次々と登場する予定で、来月に控えたクリスマス商戦でどのような結果が起こるのか今から注目されています。
2位【明治 ザ・チョコレート】
上質なチョコレートとインパクトあるパッケージが特徴で、とくにバッケージは写真映えするとSNS上で話題となり、最近では箱をアレンジした手作り作品をSNSで披露する人も多く見られるようになりました。昨年9月に発売されて以来、累計販売数は3,000万個を突破し、これは当初の販売目標の2倍にあたる大ヒット商品となった。
3位【クラウドファンディング】
お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣氏プロデュースの絵本「えんとつ町のプペル」や、日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を初め今年数々の映画賞を受賞した「この世界の片隅に」など、クラウドファンディングから多くのヒット商品が生まれました。1000万円を超える案件も続々と登場し市場規模は、約1090億円にも拡大しています。
4位【ミールキット】
昨年発表された「2017年ヒット予測ベスト30」でも2位にランキングされていた、下処理済みの食材と調味料がセットになった宅配キットで、共働き家庭の救世主とも呼ばれている。新規参入した全ての会社が劇的に売上げを伸ばし、市場規模は数億円に達すると見込まれている。
5位【ビットコイン】
オンラインゲームや特定のWebサイト内のみで使われる仮想通貨の一種であるビットコインは、たった1年で価格が10倍に急騰し、多くのバブル長者を誕生させたことで注目を集めた。月に3兆円近い資金を動かすまで膨れ上がった市場は今年の金融界を大いに揺るがす形となった。
6位【クラフトボス】
仕事中に「ちびちびだらだら」飲む人をターゲットに作られた、ぬるくなっても最後まで飲める新感覚のペットボトル商品。9月末までの累計出荷数量は450万ケースに達し、今年の飲料新商品の中では堂々のナンバーワンヒット商品。
7位【リンクルショットメディカルセラム】
日経MJの「2017年上期ヒット商品番付」で東の前頭にも選ばれた日本初「シワを改善する」と明確な表記を厚生労働省に認められた画期的化粧品。1本1万5000円と高額ながらも半年で62万個販売を達成した。
8位【でか焼鳥】
ローソンで今年の1月から販売された、価格はほぼそのままに従来品よりも20%も増量したその大きさがインパクト大の焼鳥で、その満足感から夕食のおかずとしても定着した。コーヒーやドーナツに次ぐ、コンビニの新たなヒット商品とも囁かれている。
9位【anello(アネロ)】
上部に大きな口金が入っているので入口が大きく開き、出し入れが簡単とクチコミで話題となったリュック型バック。とくに哺乳瓶やおむつなどすぐに取りだしたいアイテムが多い子育てママたちの間で噂が広がり、1年間で260万個の販売数を記録した。これは2014年11月の販売から今年までの累計販売数490万個の約半分に値する数値です。
10位【ハンドスピナー】
YouTuberから火が付いた、ただ回すだけの謎の玩具で、近年まれにみる爆発的な売れ行きを記録した。種類も豊富で中には2万円近くする高級品も販売されていましたが、こちらも品薄状態になっていました。
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11位【うんこ漢字ドリル】
例文すべてに「うんこ」の文字を使った異色の学習ドリル。普段勉強が嫌いな子供たちにもウケ、累計発行部数は276万9000部を突破した。これは全小学生数の4割以上の数値を示している。
12位【AirPods】
ケーブル一切ない完全ワイヤレスイヤホンの先駆者ともいえる商品。耳に装着するだけで再生が始まったり、イヤピースをたたいて「○○を再生」というだけで選曲できるなど新しい聴くスタイルを確立した。ちなみに「AirPods」は、完全ワイヤレス市場で8割以上の圧倒的なシェアを誇っている。
13位【キュキュットCLEAR泡スプレー】
スボンジいらずのスプレーして水で流すだけの前代未聞の台所洗剤。お弁当箱の縁や水筒のストロー部分、鍵盤ハーモニカのホースなど、今までスポンジが届かなかった部分にも使えると話題となり、出荷数1300万個以上の大躍進を記録した。
14位【IHI ステージアラウンド東京】
「2017年ヒット予想ベスト30」で11位にランキングされていたオランダ発の360度客席が回転する全く新しい形の劇場。「劇団☆新幹線」によるこけら落とし公演はほぼ完売状態で累計動員は50万人と言われている。
15位【LIP38℃ リップトリートメント】
「38℃の唇が美しい」というコンセプトのもと、血行促進成分などを配合し使用していくうちに体温が高めの上気した色にしてくれるリップトリートメントで、10万個売れればヒットと言われるリップ市場で発売2週間で30万個を販売し話題となった。
16位【クリニカKid’sハブラシ】
従来の商品を一新し、グニャリと曲がる柄を採用したことで歯磨き中に転倒しても口中のケガが防げる安心構造が親御さんの心を掴み、従来品の倍の価格設定にもかかわらず、前年比270%の大躍進を記録した。
17位【ローカーボ食品】
ここ数年注目されている糖質制限ダイエットにともなって注目されているローカーボ商品。そんなローカーボ商品でちょっとしたブームになっているのが「糖質を抑えながら、がっつり食べたい」という方向けに開発された商品で、今年4月に発売された日清食品「カップヌードル ナイス」は39日で累計1000万個販売という日清食品史上最速の大記録を打ち立てた。
18位【ノート e-POWER】
エンジンで発電することで、電気自動車特有の力強い走りと充電不要の利便性を利便性を両立させた電気自動車で、発売から約1年で10万台程度を販売させた。
19位【ジェルボール3D】
フィルム内に別々に入った3種類の洗剤によって洗浄力がアップし、これによりまとめ洗いも堪え得る洗浄力となった。また、発売後1週間で1000万個以上を出荷、これは洗剤・柔軟剤のシェア13%という快挙だ。
20位【シールド乳酸菌】
森永乳業が7年の月日をかけて開発した「シールド乳酸菌」は、免疫力向上に役立つ乳酸菌で加熱後の「死菌」でも免疫力アップが期待できると言われています。そのため、色々商品に活用でき、現在170社で関連商品が販売されています。
21位【KOIKEYA PRIDE POTATO】
湖池屋が55周年を機に社運をかけて開発した高級ポテトチップス。「和」や「老舗」をイメージしたパッケージと「松茸」や「和牛」などの和風の味付けが大人層に受け入れられ、売上は30億円を達成した。
22位【うまれて!ウーモ】
昨年のクリスマス商戦で圧倒的な人気を集めた卵から人形が生まれるかわいい玩具。その産まれる瞬間を見たいがために購入する方が続出し、現在も品薄状態が続いています。10月には双子の「うまれて!ウーモ ワォ」も発売しています。
23位【ミニオン・パーク】
「2017年ヒット予想ベスト30」で21位にランキングした、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに今年オープンした新エリアで、4月のオープンから夏までで200万人が訪れた。
24位【glo(グロー)】
「IQOS」「プルーム・テック」に続く3番目の加熱式たばこで、先行品の問題点を改善して作られています。先行発売された仙台、東京、大阪での売上も好調で、10月の全国展開によってどこまで売上を伸ばすか注目されている。
25位【ドラゴンクエストⅪ過ぎ去りし時を求めて】
日本を代表するゲームシリーズ「ドラゴンクエスト」の最新作は初の2ハード同時発売で、立体的な3Dとドット絵で描かれた懐かしい2Dの2つのモードが楽しめます。また、古参ファン向けの仕掛けも好評で7月末の発売からの累計販売本数は合計で300万本を突破した。
26位【エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリームS】
7位の「リンクルショットメディカルセラム」同様シワ改善を目的とした化粧品で、「リンクルショットメディカルセラム」の半額の価格とドラッグストアで購入できる手軽さから一気に火がつき、発売1カ月で68万個を出荷する大ヒットとなった。
27位【バーミキュラ ライスポット】
ホーロー鍋とIH調理器を組み合わせた異色の炊飯器。炊飯器として高額な約8万円にもかかわらず、一時は4カ月待ちとなる大人気となった。尚、炊飯機能以外にも無水調理や低温調理にも使えます。
28位【DAZN/AbemaTV】
スポーツ中継の視聴スタイルを一変された次世代型の動画配信。今年5月の亀田興毅氏のボクシング中継では1420万視聴を記録、あまりの視聴数の多さに一時通信が途切れるという事態を引き起こしました。
29位【日清カレーメシ】
従来の水を入れてレンジする調理過程からお湯を入れるだけに改善されたことで、前年比の約2倍の販売数を記録した。カレールウ、レトルトに続く「第3のカレー」として注目されている。
30位【GINZA SIX】
今年4月にオープンした、現在アートやラグジュアリーブランドの旗盤など一流品が勢揃いした商業施設。約4カ月で入店客数700万人、売上高220億円を突破した。
まとめ
今回のランキングは、1位「Nintendo Switch」をはじめ、買いたくても買えないモノや、観たくても観れないモノなど「やってみたくて仕方がない」という消費者の飢餓感を刺激する商品やサービスが数多く登場したランキングとなりました。これらの商品が来年どのように変化するのか今から楽しみでもあります。また、偶然にも今年の1位も昨年同様任天堂商品ということで、任天堂さんの底知れぬ企業力を実感させていただきました。
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