日経MJが2021年上期ヒット商品番付発表!注目の1位は?
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ビジネス
昨日発行の日経MJで「2021年上期ヒット商品番付」が発表されました。2021年の1~6月分を対象にした番付で、今回は未来では当たり前となる消費スタイルを感じさせる商品やサービスが数多くラインナップされる結果となりました。すでに知っているモノから、初めて知ったモノまでバラエティーに富んだ「ヒット商品番付」をご覧下さい。
ちなみに、日経MJ(NikkeiMarketing Journal)とは、日本経済新聞社が発行している、消費や流通等のマーケティング情報に特化した専門紙です。
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2021年上期ヒット商品番付
この「ヒット商品番付」は、下記の通りに基づき作成されています。
日経MJが消費動向や世相を踏まえ、売れ行き、開発の着眼点、産業構造や生活心理に与えた影響などを総合的に判断して作成した。「東・西」は大相撲の番付表にならい東方が西方より格上であることを示す。
引用元:日経MJの1面より抜粋
東の番付
【横綱】サステナブル商品
キリンやコカ・コーラのラベルレス容器やユニクロの再生素材を使った衣料等、サステナビリティ―を意識した商品が続々と登場した。世界で脱炭素を目指す動きが活発したことがは背景にあり、今後もこのような活動は広がると予想されます。
【大関】携帯新料金プラン
大手キャリアで2000円台のプランが相次いで登場。ドコモの新プラン「ahamo」は3月末からのサービス開始から約1ヶ月で契約数が100万件を超えた。
【関脇】郊外生活
在宅勤務増加により、郊外で職住一体生活を重視する動きが広がりました。郊外生活に関連したDIYと園芸の消費も増加し、1~3月のホームセンターのDIY用具と園芸用品の売上はともに10%を超える上昇率となりました。
【小結】アサヒビール「スーパードライ 生ジョッキ缶」
巣ごもりが続く中、店で飲む生ビールが自宅で味わえると話題となった。2021年4月の発売時には品薄や転売が相次いで発生し、一時出荷を停止していましたが6月15日から数量限定で販売を再開しました。
【前頭】ジェンダーレスファッション
男女の枠組みを取り払った「性別に関係なく」着こなすことができるファッションが注目されました。アパレル大手「オンワード」はジェンダーフリーと向き合うユニセックスブランド「IIQUAL(イーコール)」を4月に立ち上げ話題となりました。
【前頭】有機ELテレビ
巣ごもり生活により、高画質の薄型テレビを購入する消費者が増加。4月の販売台数は前年比8割増となりました。
【前頭】冷凍食品
外食を控える世帯が増え、家庭で本格的な料理が楽しめる冷凍商品が人気に。専門店の出店も増え、また、大手コンビニやファミリーレストランも続々と新商品を発売しました。
【前頭】アップル「マックブックエアー」
アップル独自の新型CPUが搭載されたノートパソコン。テレワークの広がりを受けてノートパソコン販売が好調のなか、売り上げを伸ばし、一時品薄状態となった。
【前頭】トヨタ自動車「ヤリス クロス」
国内で2020年8月に発売された小型SUV車。軽自動車並みの価格で滑りやすい路面でも駆動力を自動調整して走行安定性を確保できる「4WDシステム」を搭載した高コストパフォーマンスが人気を集め、ホンダの軽自動車「N-BOX」が2017年度から守っていた新車販売台数首位を獲得した。
【前頭】花王「ビオレu 手指の消毒液」
新型コロナ拡大で手指の消毒が生活習慣として定着。使い勝手の良さがうけ、1月~5月の販売金額シェアが約30%拡大した。
【前頭】GU「トリプルガードショーツ」
生活の中での様々な悩みに寄り添う商品を開発していくことをコンセプトにスタートしたコレクション「GU BODY LAB」の第一弾として3月に発売された高い吸水機能を備えた生理用下着。あまりにも人気で売り切れ店が続出した。
【前頭】PUI PUI モルカー
2021年1月~3月にかけてテレビ東京系で放送されていた、モルモットの外観を持つ車「モニカー」の日常を描いたパペットアニメ。子どもだけなく、大人も癒されると人気を集めた。7月には渋谷パルコで初の展覧会も開催されます。
【前頭】うっせえわ
18歳の女性歌手「Ado」が2020年10月にリリースしたメジャーデビュー曲。現在社会を批判する歌詞が話題に。ミュージックビデオとストリーミング配信の再生回数でそれぞれ1億回突破を達成した。
【前頭】ディズニー+
アメリカのディズニー動画配信サービスで、サービス開始からわずか16ヶ月で全世界の有料会員数が1億人を突破した。日本でもオリジナルの連続ドラマが話題となった。
【前頭】推し、燃ゆ
2021年の上半期ベストセラーで総合首位を獲得したアイドルを推す女性を主人公とした小説。第164回芥川龍之介賞を受賞した作品で、発行部数は累計50万部を突破している。
【前頭】マリトッツォ
パン生地に生クリームをはさんだイタリア・ローマ発祥のスイーツで、有名店やコンビニ各社からも続々と商品が発売されている。「カルディコーヒーファーム」では約80万個を売り上げた。
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西の番付
【横綱】買い物テック
コロナ下の非接触ニーズにデジタル対応する店舗が人気に。日本マクドナルドはモバイルオーダーを約2800店舗に導入した。ファミリーマートも無人決済店を今年3月にオープンし、話題となった。
【大関】ノンアルコール飲料
新型コロナウイルス流行での健康志向の強まりや、緊急事態宣言などで客に酒類を提供できない飲食店からの引き合いによりノンアルコール飲料を楽しむ人が増加。メーカー各社もビールに限らず、ワインやサワー風味など多様な新商品を相次いで発売した。
【関脇】シン・エヴァンゲリオン劇場版
1995年にはじまったアニメ作品のシリーズ完結版。観客動員数は586万人、興行収入は90億円を突破した。
【小結】帝国ホテル東京「サービスアパートメント」
客室の清掃等が付いたアパートメントサービス。2月に30泊で36万円で募集したところ、99室が即日完売した。
【前頭】テレワークスーツ
着心地の良さときっちりした見たを両立された新発想の紳士服で、在宅勤務に合うとして人気を集めた。AOKIの「パジャマスーツ」は累計2万着を売り上げる人気商品となりました。
【前頭】パナソニック高級トースター「ビストロ」NT-D700
冷凍食パンも美味しく焼き上げると話題となり、実勢価格2万7500円と高額にもかかわらず2月の発売から約1ヶ月で品薄状態になった。
【前頭】呪術廻戦
ポスト「鬼滅の刃」と言われている「週刊少年ジャンプ」の人気漫画。アニメ放送で人気が広がり、コミックスの発行部数は累計5000万部を突破した。
【前頭】タイガー魔法瓶「土鍋ご泡火炊き」JPL-A
土鍋炊きを極めた機能性と高級感のあるデザインが注目を集め、「家電大賞2020-2021」炊飯器部門・金賞受賞をはじめ、「2020年家電批評炊飯器部門ベストバイ1位」や「GP AWARD2020 生活家電部門 毎日絶品ご飯賞」等、2020年度の家電系アワードを合計で4冠を獲得した人気商品。1~5月の販売台数は前モデルと比べ約4割アップした。
【前頭】スバル「レヴォーグ」
2020年秋にモデルチェンジしたステーションワゴン。運転支援システム「アイサイトX」搭載等が高評価され、月間販売目標の2200台をはるかに上回る先行予約を達成した。
【前頭】ライオン「チャーミーマジカ速乾プラス カラっと除菌」
水切りをよくしたことで、食器を乾きやすくした台所用洗剤で、食器洗いの負担軽減になると人気を集めた。ライオンの台所用品洗剤の売上高は前年比1割増となった。
【前頭】松山英樹
4月に開催されたゴルフの米マスターズで日本人初優勝を果たした。ニュースやワイドショーなどでも連日にわたって大きく取り上げられ、その経済効果はアジアで約2000億円とも言われた。
【前頭】ヤマハ「デジタルサックス YDS-150」
ヘッドホンを付ければ音が漏れず、自宅で気兼ねなく演奏を楽しめると人気を集め、実勢価格10万円前後にもかかわらず、計画の3倍売れ、入手まで6~8ヶ月待ちとなっている。
【前頭】花束みたいな恋をした
菅田将暉と有村架純がダブル主演したあるカップルの運命のような出会いからその後のすれ違いまでリアルな恋愛模様を描いた作品。1月の公開後、観客動員数は6週連続で1位、興行収入は約38億円に達した。
【前頭】サイゲームス「ウマ娘 プリティーダービー」
実在の競走馬をモデルにしたキャラクターを育成するゲーム。従来の競馬ファンから競馬初心者まで幅広い層の支持を得た。アプリのダウンロード数は800万を突破した。
【前頭】焼肉屋
2020年10月にワタミが居酒屋から焼き肉店への業態転換を表明するなど、焼肉店が人気を集めている。焼肉のファーストフード店をコンセプトに1人1台の無煙ロースターで好きなだけ一人焼肉が楽しめる新感覚の焼肉ファーストフード店「焼肉ライク」も店舗数を増やした。
【前頭】カレーパン
大きな具材が入った食べ応えのある商品が人気を集めた。また、ステーキやヘルシーさを売りにした野菜を使った商品等、様々な種類の商品も登場した。「カレーパングランプリ」を主宰する日本カレーパン協会の会員数は2020年に3000人増え、1万人を突破した。
その他の賞
【話題賞】クラブハウス
招待制の米国発音声配信SNSで、つながりがある人同士でラジオ放送のように自由に会話を楽しんだり会話を傍聴したり、さらには会話に飛び入り参加もできる。芸能人や著名経営者達がこぞって飛びついたことで話題となった
【技能賞】糖質ゼロビール
今年、従来の糖質を減らすとビールならではの飲み応えが低下するという観念を覆す商品が続々と販売された。「一番搾り 糖質ゼロ」は発売以来好調を持続し、3月に累計販売本数1億円を突破した。
【敢闘賞】遊覧飛行
新型コロナ拡大で海外渡航も難しいなか、ちょっとした旅行が楽しめる「遊覧飛行」が人気を集めた。日本航空(JAL)は、成田空港発着地とする遊覧ツアーを開催し、毎回高評価を得ている。
まとめ
今回も様々なジャンルの商品がランキングされていてとても興味深かったです。特に「サステナブル商品」と「買い物テック」今年、私自身も頻繁に携わったと感じています。今後新型コロナが終息後、世の中がどのように変化し、どのような商品・サービスが登場するのか、今からとても楽しみです。
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